「冬ソナ」と気功の関係

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盛鶴延先生よりドラマ「冬のソナタ」と気功の関係について語っていただきました。

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「冬のソナタ」は今や社会現象となっています。私自身、これまで10回以上見ましたが、
まだ飽きることがありません。毎回見るたびに涙があふれ、感動を受けるとともに
胸のあたりが熱くなるのを感じます。このような優秀なドラマを見ることができ、
本当に幸せなことだと思います。他にはまっている方々も同様のようです。

「冬ソナ」ヒットの理由としては、内容・画面・音楽・セリフ・演技・主人公の魅力など
いろいろあります。この現象はもちろん心理的な現象ですが、気功の先生の立場から見ると、
心理的な現象だけではなく「気功現象」だと思います。
特に、「冬ソナ」を見ることは儒教気功になる、と思っています。

ここで、中国の気功の流派について見てみるとそれらは三千種類以上あります。
大別すると、仏教気功、道教気功、儒教気功の三種類になります。
修練の観点から見ると、仏教の修練は上丹田、第3の目の修練が多く、道教の修練は下丹田の修練が多いです。儒教は中丹田の修練が多くなっています。(注1)
しかし、このうち儒教気功はほとんどありません。
理由は、孔子が"怪","力","乱","神"がきらいであったのが原因です。(注2)
儒教気功では特に日常生活の"行住坐臥"が大事とされます。
"行儀"、"心"、"修身"、"慎独"、"義理人情"、"柔情侠骨"(注3)や
"孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥"(八徳)などです。

「冬ソナ」の背景はもちろん儒教であり、変な肉体関係は全くありません。
ドラマを見ていると2人の主人公の"悲"、"歓"、"離"、"合"と私達の気持ちが一体となります。
ペ・ヨンジュンさんはやさしくて温和であり堂々とした太陽の象徴、チェ・ジウさんは冷静、柔軟、陰柔といった月の象徴であり、ドラマの中の2人の関係は実は陰陽の関係となっています。ペ・ヨンジュンさんが可哀想と感じるときは私達は陽の部分を押さえています。チェ・ジウさんが可哀想と思うときは陰の部分を押さえています。2人がうまくいっているときは陰と陽が最高のバランスをとっている状態です。つまり、ドラマの中の2人の関係とともに私達の心の中の陰陽状態も上がったり、下がったりし、一番良い場面では心の感動により胸の振動が出てきます。そのときは川のように涙が流れます。気功の専門用語では"陰平陽和"、"和合現象"などといい、体が知らず知らずのうちに気功(=儒教気功)をやっていることになります。中丹田はホルモンや胸腺、Tリンパ細胞と関係があるので、ここを刺激すると若返りにつながります。
 
なお、「冬ソナ」ファンに多い中年の女性の気功修練には胸のダン中というツボ(注4)が一番大事です。気功法としては"女丹功"があります。
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(注1)丹田について
(注2)論語には「子不語怪力乱神」という言葉が出てきます。孔子は「奇怪なこと」「腕力、勇力」「メチャクチャなこと」「神秘的なこと」については語らなかったという意味です。
(注3)「柔情侠骨」:「柔情」とはやさしい心。「侠骨」とは義侠心のこと。
(注4)両乳頭間の中央の部位。


2004.12.25記
2005.01.22 丹田、女丹功の説明図をそれぞれ追加。

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